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山口大学共同獣医学部

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学部6年生の発表した学術論文が国際学術雑誌に掲載されました

 本学部6年生の大久保毅一さん(獣医衛生学研究室)が筆頭著者として発表した論文が、2023年12月2日、学術雑誌“Virology”に掲載されました。 論文名は「AMP-activated protein kinase (AMPK) suppresses Ibaraki virus propagation(AMPKはイバラキウイルスの増殖を抑制する)」です。

 牛でイバラキ病を引き起こすイバラキウイルス(IBAV)の増殖に影響する因子を探索したところ、感染細胞内のミトコンドリアの機能を薬剤で阻害すると、IBAVの増殖が顕著に抑制されることが観察されました。ミトコンドリアは、ATP(エネルギー運搬物質)の産生を担う細胞内小器官です。

 さらに増殖抑制のメカニズムを調べた結果、ATP産生の低下時に活性化されるAMP活性化キナーゼ(AMPK)が、IBAV増殖抑制に寄与する重要なシグナル伝達分子であることを解明しました。また、IBAV感染によりATP枯渇が誘導され、AMPK活性が上昇することも見出しました。これらの知見は、AMPKがIBAV感染に対抗するための標的として有効である可能性を示唆します。

 大久保さんは、「今回発表した論文が国際誌に掲載されたことを大変嬉しく思います。ご指導いただいた岩田先生、渋谷先生をはじめ、研究室の皆様に感謝申し上げます。これからの研究活動もより一層励んでいきます。」と述べています。