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山口大学共同獣医学部

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岩国市、玖西食肉加工事業協同組合と連携協力に関する覚書を締結しました

 令和6年3月29日(金)に,本学部,岩国市及び玖西食肉加工事業協同組合の三者で連携協力に関する覚書を締結しました。

 本学部は,岩国市周東食肉センター(指定管理者:玖西食肉加工事業協同組合)から,平成25年度より研究の推進のため牛の検体の提供を受け,また,平成29年度からは,食肉衛生検査実習の実施のため,学生の見学を受入れていただく等協力関係を築いてきました。

 この度,岩国市,同組合及び本学部の三者において協力体制を改めて構築し,本学部の教育研究の充実・発展,同市の中高生・市民への畜産業への理解・興味の醸成と地域ならびに県内畜産業の振興へとつなげていくことを目的として覚書を締結しました。

 岩国市は同市を代表するブランドである高森牛の生産地であり,玖西食肉加工事業協同組合は,牛の繁殖肥育・と畜解体・加工・販売を一貫して行うという全国的にも珍しい組織であり,規模も県内最大を誇ります。

 普段の食卓に上がる肉は家畜としての生産段階からと畜,食肉生産・販売のすべての過程において獣医師が確認を行ったものが流通しています。家畜の飼育においても動物福祉への配慮が必要とされていますが,One Welfare(ワンウェルフェア)*に貢献する獣医師を志望する学生の数は少なく,地域や畜産業への影響が懸念されています。

 今回の覚書締結をきっかけとして,中高生への「出前講義」等を通して獣医師・獣医学の魅力を伝え,本学部へ入学した学生が将来獣医師となって山口県内で就職し,地域の畜産業に貢献することで,本学部ならびに獣医学の発展へとつながることが期待されます。

* One Welfare(ワンウェルフェア)・・・健康だけではなく生活の質や心身のウェルビーイング(幸福感)は人と動物ともに大切なことであり,それ自体も連動しているという概念

<覚書にサインをする 福田良彦 岩国市長(中央),
度会雅久 共同獣医学部長(左),安堂卓也 玖西食肉加工事業協同組合理事長>


<左から 度会学部長,福田市長,安堂理事長>


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