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山口大学共同獣医学部

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共同獣医学部5年 原田都留希さんが第26回日本獣医皮膚科学会学術大会で一般演題優秀賞を受賞しました

 共同獣医学部5年の原田都留希さん (研究当時:学部4年、獣医臨床病理学教室) が、2023年3月12日に開催された第26回日本獣医皮膚科学会学術大会において、一般演題優秀賞を受賞しました。

 対象となった研究テーマは、「犬の皮膚リンパ腫に対するオクラシチニブの抗腫瘍メカニズムの検討」です。犬の皮膚リンパ腫は難治性の腫瘍ですが、近年、犬アトピー性皮膚炎の治療薬であるオクラシチニブによって治療効果が認められる例が報告されています。本研究で原田さんは、 in vitro において犬の皮膚リンパ腫細胞株に対するオクラシチニブの抗腫瘍効果およびそのメカニズムを検討することを目的として取り組み、今回の発表では、抗腫瘍効果を再現できる系を示した上で抗腫瘍効果に関連するメカニズムの一部を明らかにしました。今後の研究においては、皮膚リンパ腫の治療におけるオクラシチニブの作用メカニズムの全体像を明らかにするとともに、将来的には皮膚リンパ腫に対するオクラシチニブの効果予測のバイオマーカーの確立を目指しています。

 受賞に対し原田さんは、「この度は優秀発表賞という素晴らしい賞を頂き、誠にありがとうございます。また、ご指導いただいた共著書の先生方には、この場を借りて深く感謝申し上げます。今回の研究発表ではまだ明らかにできていないことがたくさんあり、それらについてさらに深く研究していく必要があると考えております。この賞に恥じないよう、ご期待に添える形でよい結果を出すために今後とも尽力して参ります。」と感想を述べています。



賞状を手にする原田都留希さん