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受験生と保護者の皆さんへのメッセージ

 皆さん,はじめまして。共同獣医学部長の佐藤晃一です。

 今回は 獣医師になりたいと思っている皆さん の進路決定の一助になればと思い, 山口大学の新型コロナウイルスへの対応状況と共同獣医学部がコロナ下でどのような教育を行ってきたかをご紹介したいと思います。

 ご存じの通り,令和2年度の始まりからコロナ下での教育を実施することになり,多くの大学がたいへんな苦労をしてきました。都会であればあるほど,大学内のみならず通学時の感染リスクが高くなることから,ネットワークでの授業を実施するところが多かったと思います。一方,山口大学 共同獣医学部がある吉田キャンパスは自然に恵まれ た環境にあることから人口密度がとても低いうえに大多数の学生さんが自転車や徒歩で通学することから,都会のような通学時の感染リスクはほとんどありません。



 2020年4月に7都府県に緊急事態宣言が発令されたため,山口大学でも今年度の前期前半(4月~6月上旬)は,ほとんどの授業が自宅や下宿先でのネットワーク授業でした。しかし,共同獣医学部は鹿児島大学との間で,長年にわたり遠隔講義を実施してきたことから,ネットワーク授業の実施に長けており,何の問題もなく対応する事ができました。その後は講義室や実習室での学生間の距離をとる等のコロナ感染対策を取った上で対面授業へと戻していきました。

 とは言え,新入生の学生さんにとっては,入学してからの3ヶ月間を1人で過ごすのはとても不安があることから,共同獣医学部では様々な対策を取ってきましたが,今回は代表的な3つの対応をご紹介します。

遠隔講義を行っている様子(上が2019年コロナ前、下が2020年コロナ後):後の画面には鹿児島大学の学生が映っています。コロナ後は学生同士の距離を確保して授業を行っています。

1)担任との遠隔ホームルームの実施

 共同獣医学部は一学年が約30名しかいません。そのため,学生が研究室に配属されるまで(1~3年次)は,担任の先生がお世話をすることになっています。コロナ下で不安を抱えている学生の為に,今年度は頻繁にwebホームルームを実施し,担任のみならず学生間の交流を活発に行うことで,学生を1人にしないように,また悩みを抱え込ませないようにケアをしました。

2)上級生との交流と学内施設ツアーの実施

 折角大学に入ったにもかかわらず,学校へ行くことができない大学が多かったと思います。実際,前述のとおり,山口大学も前期前半期間は,原則として学生は入構禁止となっていました。例年,新入生は入学後に先輩と交流することで,教員が教えてくれない様々な事を学んでいきます。そこで,共同獣医学部では山口大学獣医学生会(YUAVS)が中心となって,新入生とのweb交流会を実施すると共に,少人数の新入生でグループを組んで,動物病院や農場,各種の実習施設の見学ツアーを実施しました。これにより,新入生と上級生との交流が生まれ,とても良い取組になったと聞いています。


クラスホームルームの様子(2年生)
:教員と学生全員が交流を持ちます

3)「生き物係」の実施

 共同獣医学部では,入学しても動物に触る機会が少ない,動物に接したいと言う学生の声を受けて,実習の一環として,動物の世話を新入生が行うようにしています。今年度も,新入生は少人数グループで上級生から指導を受けつつ,大学内で飼育しているポニー,牛,山羊の世話を交代で行いました。コロナ下の状況であってもこの実習は実施し,上級生との交流のみならず,大型動物の世話によって自分自身が癒やされた学生が多かったようです。


動物の世話:
ポニー(ポニコ)の散歩

 このように,山口大学共同獣医学部では,コロナ感染防止の対策を取りながら,学生が大学に登校して講義や実習を受けています。学生は,若干の制約はありますが,コロナ以前と変わらない授業を受けることが十分にできています。私たちは,これまでの経験を活かして,来春以降も学生の皆さんが満足いく授業を提供できると確信しています。獣医師を目指す受験生の皆さんは是非とも山口大学を目指し,保護者の方々は安心して子供さんを送り出してください。

 山口大学共同獣医学部は,責任を持ってお子様方をお預かりします。

 ※受験生応援サイト(共同獣医学部)もご覧ください。