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山口大学共同獣医学部

2021年度 共同獣医学部長からのメッセージ

山口大学 共同獣医学部長

佐藤 晃一

「纏う」

 早いもので、新年度の学部長挨拶が4回目となります。今年度が学部長として最後になる事から、これを書くにあたり、昨年の物を読み返しましたが,このような激動の1年になるとは思ってもいませんでした。

 令和2年度は,世界中にCOVID-19の嵐が吹き荒れ,人類が未曾有の危機に直面してしまいました。山口大学においても様々な影響があり,卒業式や入学式の中止,学生の大学への登校制限など,これまでに経験したことのない状況となりました。共同獣医学部でも,年度当初は全ての講義と実習を録画し配信する授業が求められましたが,日頃より遠隔講義を実施していたことから,学生も教員も戸惑いなく録画配信授業に移行する事ができました。学生の評価を見ても,「自分のペースで授業を視聴することができた」など高い評価を受け,これまでと遜色のない授業が実施できていたように思われます。

 一方,国際水準の獣医学教育において重要な「Hands On実習」は,令和2年5月下旬まではほとんど実施できませんでした。しかし,大学本部との話しあいにより、6月からは三密に配慮した実習が認められ,学生への影響は最低限にとどめることができました。令和3年度は,教育にどのような影響が出るか不透明ではありますが,できることを行い,学生へ最良の獣医学教育を提供したいと考えています。

 このような状況においても,共同獣医学部はアフター・コロナを見据えて,研究力の強化と世界展開を進めています。昨年度は,コロナ感染防止に関連した共同研究が非常に増えるとともに,科学研究費の獲得も増加し,本学および全国の獣医系で唯一となる創発的研究支援事業の採択も決定しました。また,世界展開においては,2017年から実施している機能強化事業でインドネシアとの繋がりが安定化しつつあり,4月からは合計11名の留学生が在籍します。さらに,昨年12月には世界展開力強化事業に採択され,今後アフリカ・ナイロビ大学との連携を強化する予定です。欧州との連携においても4月にはスペイン・サラゴサ大学より長期留学生を受け入れる予定ですし,イギリス・エジンバラ大学とも教育研究交流を強化することになっています。

 学部長として、これまでの3年間で,学部の個性を「紡ぎ」「繋ぐ」ことで様々な方向性をもった糸を作り,それらの糸を「織りなす」ことで教育や研究を発展させる基盤ができたと思っています。今年度は,織りあげたものを「纏う」ことで私たちの特色を表現し,共同獣医学部が更なる発展を遂げ、世界を舞台に舞うことができるよう一年間を全うする所存です。

 今年度も引き続き,皆様方のご指導ご鞭撻を賜りますよう,よろしくお願い申し上げます。

令和3年4月1日
 共同獣医学部長 佐藤晃一