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山口大学共同獣医学部

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犬のがんに対する免疫チェックポイント分子阻害抗体医薬(抗PD-1犬化抗体)の開発とその効果
~犬の悪性腫瘍に対する獣医師主導パイロット臨床試験の成果~

 山口大学共同獣医学部の水野拓也教授・伊賀瀬雅也助教の研究グループは、日本全薬工業株式会社と共同で、犬の悪性腫瘍に対する抗犬PD-1犬化抗体医薬を開発しました。本抗体医薬は、in vitroにおいて犬のPD-1とPD-L1の結合を阻害するだけはなく、犬化により免疫原性を低くすることで長期的な投与を可能にしました。本治療法は、犬の悪性腫瘍の新たな治療法として有用であり、今後幅広い症例を用いた臨床試験における効果検討が期待されるものです。

 本研究成果は、2020年10月27日に、米国科学誌Scientific Reportsに掲載されました。本研究は、文部科学省の科学研究費助成事業によって支援されました。