獣医科学の哲理・論理・生命倫理を考究する
  背 景
 社会のグローバル化は「食」や「動物由来感染症」のボーダレス化を生み、「食資源の確保とその安全性」
や「感染症の防御・制圧」が、獣医学に課せられた喫緊かつ永続的な課題となっています。2020年には東京
オリンピックが開催されますが、安全な「食」を提供するための食科学についても獣医学が必要とされ、
国際的なスポーツ大会、文化大会、様々な国際会議でさえもが獣医学の対象となっています。
 これらを含めた時代の社会的ニーズに即応できる獣医学を構築するには、ライフサイエンスの基盤となる
「基礎獣医学」、感染症制圧に向けた「応用獣医学」、食の安定供給に関わる「産業動物臨床獣医学」、
福祉・比較医科学に貢献する「伴侶動物臨床獣医学」を発展・展開することが必須となっています。
 山口大学と鹿児島大学は、平成24年4月に共同獣医学部を設置し、教育研究フィールドの重点化と共有、
相互補完による教育の質の向上を図り、欧州獣医学教育評価機構(EAEVE)による認証取得に向けて教育改革
を進めており、第一期生が平成30年3月に卒業しました。
 共同獣医学研究科は、連合獣医学研究科の教育研究理念と目標を継承して、最先端の獣医科学研究とトップ
レベルの研究者養成を推進するだけでなく、EAEVE認証におけるAdvanced Programの1つとして、獣医師
への多様な社会ニーズに対応した高度な卒後教育を提供し、国際基準の獣医学教育を支え、深化・発展させる
ことを目標にしています。

 世界先端的な獣医学研究の推進
  生命・研究倫理を備えた先導的獣医学教育・研究者の養成
   地域社会から国際社会のニーズに対応できる教育研究の展開
    高度な知識・技能・実務経験を備えた獣医学専門家・獣医療人の養成
                 - これがわれわれの使命です
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