山口大学 共同獣医学部

教員・学生の受賞など(2013/11/08)

川崎秀吉さんの論文が,GMD社のKey Scientific Articleとして 紹介されました。

連合獣医学研究科2年生の川崎秀吉さん(獣医薬理学研究室)の論文が,「Global Medical Discovery(GMD社)」の「Key Scientific Article(重要科学論文)」として紹介されました。「Key Scientific Article」は,医学・薬学分野に関係する20,000件以上の論文の中から,世界の注目論文として選定して紹介する医学情報Webサイトです。詳細はこちら

 

該当論文および内容

World J Gastroenterol. 2013 May 7;19(17):2629-37. doi: 10.3748/wjg.v19.i17.2629. Establishment of mouse intestinal myofibroblast cell lines. Kawasaki H, Ohama T, Hori M, Sato K. PubMed

 

消化管筋線維芽細胞(intestinal myofibroblast cell)は,粘膜上皮細胞を裏打ちし,その足場として働いています。近年,この筋線維芽細胞が消化管上皮層の微小環境維持に重要な働きをしており,上皮層の恒常性やガンや炎症の進展に関係していることがわかってきました。しかし,筋線維芽細胞には実験に適した株化細胞がなく,そのことが研究発展の障害となっていました。本論文は,マウス結腸より2種類の筋線維芽細胞株を作出し,世界で初めて報告しており,消化管微小環境の研究発展に寄与することが期待されています。